男性の更年期障害の症状 性欲に問題?うつになる?

  • 作成:2015/12/18

女性特有の病気ととられている人もいるかもしれませんが、更年期障害は男性にも起きます。急激な変化でなく気付きにくいことが多いのですが、うつや性欲に問題が出ることがあります。どのような症状が起こるのか、どのように向き合った良いのかを含めて、専門医師の監修記事で、わかりやすく解説します。

近藤 恒正 監修
落合病院 副院長
近藤 恒正 先生

この記事の目安時間は3分です

男性の手

更年期障害は男性にも起こる

「更年期障害」と言えば、閉経前後の女性に特有のものだと思っている人が多いかもしれません。しかし、実は更年期障害は男性にも起こるのです。

一般的には40代半ばから50代にかけて、男性なら男性ホルモンが、女性なら女性ホルモンが減少し、いろいろな症状を伴う更年期障害が始まります。女性の場合は、閉経という大きな変化があるので更年期障害を自覚しやすいのですが、男性には分かりやすい目安というものがないため、なかなか自分では気付かないことが多いようです。

また、女性の場合は多くの人が更年期障害の不調・不快感を感じるのに対し、男性の場合は個人差が非常に大きく、症状が全く現れない人から重い体調不良を感じる人までさまざまです。

男性の更年期障害に多い「うつ病」

更年期に入ると、人間の身体にはいろいろな変化が訪れます。男性の場合、体力が落ちて疲れやすくなったり、太りやすくなったり、筋肉の量が減って男性らしいたくましさが失われたりすることが特に気になる点です。

さらに、更年期障害に伴い、無気力になる、集中力・忍耐力の低下、イライラしがちになるなどの精神面での不調が起こることがあります。男性の場合、こういった変化を受け入れられず、落胆や不安からうつ病に陥ってしまうケースが多く見られます。

うつ病の主な症状は、ブルーな気分が続くこと、夜眠れず朝起きられなくなること、食欲がなくなること、興味や希望が湧かなくなることなどで、いずれも仕事や日常生活に支障をきたします。うつ症状は、薬と十分な休養で改善できることがあるので、精神神経科やメンタルクリニックを受診してみましょう。

性欲減少なども起きる

男性の更年期障害の症状でよく起こるのは、動悸や息切れ、めまい、のぼせ、しびれといった、血管や神経に関係のある不調です。精神の不調では、不安感が大きくなり、そのストレスによって不眠や耳鳴り、呼吸困難などが起こることがあります。このような症状の多くは、女性の更年期障害の症状と共通しています。

男性特有の症状は、勃起不全、性欲の減少、朝勃ちしなくなることなどです。更年期障害は、仕事を辞めるなどの生活リズムの変化がきっかけとなって現れることがあります。環境が変化する場合は、それまで以上に規則正しく健康的な生活を送るよう心がけましょう。

神経質にならないのが大事

更年期を迎えると、身体的にも精神的にも実に様々な変調が生じ、「今まで通りではなくなった」と感じることがたくさんあります。しかしそれは、年齢を重ねることに伴う当然の変化です。変化を許容し、神経質にならないほうが早く症状を改善できます。あせらず、じっくりと更年期障害と向き合いましょう。症状を改善するには、軽い運動、ストレスの発散、生活リズムを整えることなどが有効です。

あまりに症状が重かったり、なかなか改善が見られない場合は医師に相談してみましょう。男性の更年期障害の専門の病院や診療科はあまり多くないため、専門科が近くにない場合は、症状に合わせて病院を選んでください。たとえば、動悸や息切れなどの身体の不調が大きければ内科や神経科、不安感などの精神的不調が大きければ心療内科、勃起不全などの場合は泌尿器科などです。一人で悩まず、正しい治療を始めることが更年期障害を乗り切る手助けになるでしょう。

更年期障害について男性の症状をご紹介しました。もしかして更年期障害かもしれないと不安に感じている方や、この病気に関する疑問が解決されない場合は、医師に気軽に相談してみませんか?

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